MT4のEAを含むFXトレードで年間の利益が20万円を越える場合(個人事業主は年間38万円)は、確定申告が必要です。国内FX業者と海外FX業者の両方を使っている場合は、それぞれの税金は別々に計算を行います。損益の相殺はできませんので、注意してください。
確定申告のための年間取引報告書はMT4からダウンロードできます。
- MT4のターミナルウィンドウから「口座履歴」タブを選択。
- 右クリックし、期間のカスタム設定で1月1日~12月31日を設定する。
- 右クリックで「レポートの保存」をクリックすると年間取引報告書が発行される。
1年間の利益を確認するにはレポートの「クローズドトレードP/L」の欄を確認してください。ここから経費を差し引いていきます。海外FX業者では、以下のようなものが経費扱いにできます。
- MT4のEAのためのパソコン購入費
- パソコンやスマホの通信費、VPSの利用料
- EAの購入費
- MT4のEAに関する勉強にかかった費用(セミナーや書籍購入費など)
- 家賃や電気代(FXに使用した割合に基づき算出)
海外FXであげた利益は「雑所得(総合課税)」による課税となります。国内FXの場合は、「雑所得(申告分離課税)」となり、海外FX業者と国内FX業者では損失と利益の相殺である損益通算ができません。しかし海外FX業者内では損益通算ができますので、MT4のEAトレードだけでなく、他にも仮想通貨取引やアフェリエイトなど雑所得(総合課税)の範囲で儲けた利益の損益通算は可能です。
また海外FX業者の場合、損失の繰り越しができません。たとえばその年の損益がマイナスとなっても、来年に損失分の控除はできません。国内FXの場合は3年間にわたり、損失の繰り越し控除ができます。
ご自身が国内FX業者か海外FX業者、どちらを使っているかで税金面でも違いがあるので、確定申告の際は注意してください。